2020年 09月 30日
こんにちは、相生23クリニック院長の塩野です。
院内のトイレが詰まって一悶着あったり、エアコンの故障でスタッフが熱中症気味になったり、振り返ると色々あった割に、なんだか短い夏が終わって、気がつくと完全に秋の気配が充満している感じです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
久しぶりの投稿となるわけですが、やはり、新型コロナウイルスのせいで気が病んでしまい、ブログを書く気がせず、こんなに間が空いてしまいました。申し訳ありません。何することもなく、毎日、毎日、朝10時から夜11時まで鬱々と過ごし診療を続けてきました。やりたくない事は無理してやらない、そんな感じで乗り切ってきた次第です。
しかし、避けてばかりもいられないのが、これまた新型コロナウイルスで、当院でもかなりの数の患者にPCR検査を行ってきましたが、その中でいくつか分かったことがありますので、書いてみたいと思います。
まず、新型コロナウイルスに感染し発症しても、本当にこれといった典型的な症状というものがなく、これは医者としては非常に困った新型コロナウイルスの特徴となっております。高熱が続く人から微熱程度の人、咳嗽や喀痰を伴う人から呼吸器症状が目立たない人、ひいては全くの無症状の人までおられました。率直に言えば、診察から疑うことはできても診断することは不可能です。疑いもしなかった人からPCR検査陽性というケースも時には見られる始末です。診断にはPCR検査が必須です。
ただ幸いなことに、当院で新型コロナウイルス感染が確定した患者で、重症となったのはお一人だけで、他に入院加療が必要となった方はいませんでした。重症化された方も無事に治癒され社会復帰しております。ほぼほぼ全員が、特殊な加療を必要とせず軽症で終わっております。やはり恐れ過ぎるのは間違っているようです。
感染は飛沫もしくは接触によるものですが、当院ではかなりの割合で感染経路不明という方がいらっしゃいました。感染経路がはっきりしているケースにおいては、やはり、飲食を共にされた場合に感染が成立していることが多いように感じられました。これは食事中にはマスクを外しますから飛沫、接触感染が起きやすい事を示唆していると考えられました。9月に入ってからは濃厚接触者のPCR検査も増えてきましたが、夫婦間ですら感染が成立してないケースも何例か見られ、新型コロナウイルスにはいったいどれほどの感染力があるのか、首を傾げたくなること屡々です。ただこの事からは、マスクをして感染予防を心がければ、比較的濃密に接触があったとしてもかなり感染は防げるのではとも考えられました。だからというわけではないのですが、感染予防のためにアメリカのマサチューセッツ総合病院の医療従事者が使用しているというESSのゴーグルを購入したものの、今では私の顔をガードすることなく診察室の机のオブジェのようになっております。
今後はインフルエンザも流行してくると考えられます。新型コロナウイルスのPCR検査は患者自身による唾液採取で行われ、医療従事者への飛沫感染リスクは少ないのですが、インフルエンザの検査はそうはいきません。ご存知の通りインフルエンザの検査は、医療従事者が綿棒を鼻腔奥へと突っ込んで検体採取を行いますから、くしゃみやらが出て飛沫感染のリスクが飛躍的に高まります。新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行した場合は、やはりどちらの検査も必要となるでしょう。どうやってスタッフを守るのかも悩みどころです。
でも、結局一番大事なのはそれぞれの方が自覚を持って、感染予防を行い生活する事でしょう。また、注目すべきは、各自が持っている病気に対しての自然免疫です。新型コロナウイルス感染で、人によってこんなにも症状に差が出るのはこの自然免疫が大きく関係していると考えると納得がいくのです。この自然免疫を、どうすればうまく発動させることができるのか、私のブログを御覧になっている皆さんならもうご存知ですよね。そう、しっかりと休養をとり、ストレス発散して健やかな毎日を送る、これこそが自然免疫発動に最も重要と、私、信じて疑わないのです。
今の私のストレス発散は、水泳 → サウナ → 水風呂です。
サウナと水風呂はお見せできないので、泳いでいるところをどうぞ(笑)
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by aioi23clinic
| 2020-09-30 04:04
| スタッフ